特別支援教育ミドルリーダー養成講座には、特別支援教育専門的指導力向上コース ８７３講座があります。視覚障がい教育と聴覚障がい教育について隔年で実施するもので、外部講師による研修や外部施設における研修を通して、それぞれの障がいに関する専門的な知見と独自の教育技術を習得し、専門性の向上を図ることを目的としています。
今年度は視覚障がい教育に関する研修の年。視覚障がい教育校に在籍する３名の先生方が５月からの研修に臨まれています。
◆研修の内容◆
第１日「視覚障がい教育の今日的課題」（講義・演習・協議）
「視覚障がいのある人の心理・生理・病理」
第２日「歩行指導」
福岡視覚障がい者支援センター「であい」
第３日 外部施設研修 福岡市立心身障がい福祉センター
第４日 外部施設研修 北九州視覚障害者就労支援センター「あいず」
第５日 外部施設研修 福岡視力障害センター
第６日 外部施設研修 眼科医院
第７日「情報機器の活用」
「自立活動の指導」（演習・協議）
●研修の様子●
第１日 視能訓練士 山田 敏夫 先生からは、弱視レンズ等についてご講義いただきました。見え方の実態把握、支援や配慮について学ぶことができました。
第２日 「歩行指導」 福岡視覚障がい者支援センター「であい」 宮崎 涼二 先生に、歩行指導の基礎・基本について教えていただきました。アイマスクを装着し、白杖を操作して教育センター内や教育センター周辺の公道を歩行しました。
第３日 外部施設研修 福岡市立心身障がい福祉センターを訪れました。午前では療育保育・午後では成人に対する支援等について学ぶことができました。
第４日 外部施設研修 北九州視覚障害者就労支援センター「あいず」を訪れました。施設見学を通して、視覚障がい者の就労や支援等の実際について学びました。
第５日 外部施設研修 福岡視力障害センターを訪れました。山田 信也 先生からロービジョンケアについて学び、視野と距離の関係について新たな知識を身に着けました。
３名の先生方は、各研修で学んだ内容を自身の学校現場でどのように生かしていくのかを、常に考えながら研修に臨まれてました。質問を積極的に行う等、意欲的な姿が印象的でした。
外部施設研修は残すところ、第6日の1日となりました。第7日講座最終日では、各先生方がこの研修での学びを生かした自立活動等の授業実践発表を行います。
