研究主題 

 

 

 

子どもの人間関係形成力を培う指導の在り方
 

 

 

 

 

研究の目標
 

 

 

 

 

 


小・中学校において子どもの人間関係形成力が十分に培われていない原因を探り,道徳の時間,特別活動及び日常の指導等において,予防・開発的教育相談の手法を検討し,子どもの人間関係形成力を培うための指導の在り方を究明します。

 

人間関係形成力の定義
 

 

 

 

 

 


人間関係形成力とは,「自ら進んで他者とかかわり,お互いの関係を維持したり,発展させたりしながら,豊かな感情交流ができる力」です。

 

人間関係形成力を培っていくためには,次の3つの構成要素を大切にする必要があります。

―人間関係形成力の構成要素―

          【情意的要素】

他者とかかわりを持ちたいという意欲,相手のことを知りたいという関心,自己の感情をコントロールする自己制御力など

          【技能的要素】

言語的,非言語的コミュニケーションスキルやソーシャルスキルなど

          【認知的要素】

自己理解,他者理解の深化,自己概念の形成など

 

 

 

研究の実際
 

 

 

 

 

 


(1)集団の特性に関する研究

人間関係形成力を培う場合,集団のタイプ別に手だてを講じる必要があります。そこで,集団のタイプを次の3つに分けて手だてを考えました。

@人間関係の構築が早急に必要な集団

集団生活のルールが形成され,指示が通りやすい状態。リーダーが固定しやすく人間関係が乏しくなりやすい。

A人間関係におけるルールの確立が早急に必要な集団

自由でのびのびした雰囲気があり,子どもたちの気持ちが大切にされる状態。学級のルールに対する意識が低く,授業中の私語などで問題が多い。

B人間関係の構築とルールの確立が早急に必要な集団

「認められていない」「学級に不満である」などの不満や不安が多い状態。指示も通りにくい。

 

(2)集団の特性に応じた手だての工夫

集団の特性に応じて,人間関係形成力を培う手だてを次のように考えました。

@ 人間関係の構築が早急に必要な集団に対する手だて

          他人とのかかわりを見つめ直そうとする共通課題の設定

          自分自身の思いや考えを主張しあう場の設定

          友情や信頼について振り返る場の設定

A 人間関係におけるルールの確立が早急に必要な集団に対する手だて

          自分たちの集団生活を見つめ直そうとする共通課題の設定

          級友の違いやよさを意識できる活動の設定

          正義や勇気などについて考える場の設定

B 人間関係の構築とルールの確立が早急に必要な集団に対する手だて

          偶発的な小集団におけるルールに従う活動の設定

          教師の学級に対する思いや願いを打ちあける場の設定

 

このような手だてを学級活動や道徳の時間,総合的な学習の時間の中で展開し,実践事例を収集しています。

 

※ 本研究の手引等成果物の完成は,平成203月を目標にしています。