


学ぶことに対する意欲の高揚や学習する習慣の育成を図るために,以下の点について理論や具体的方策などを明らかにし,その成果を適切に情報提供することによって,県内の小中学校の学力向上に努めることを目的としています。
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学ぶ意欲の構成要素及び意欲を高めるための視点 ・
構成要素を基にした児童生徒の実態把握とその分析方法 ・
構成要素を踏まえた学習指導改善のポイントと具体的な事例 ・
学習習慣を形成する学校と家庭との連携の在り方 |

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学ぶ意欲の実態を把握します。
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指導資料などを作成するための調査用紙を作成します。
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学ぶ意欲を高める授業改善ガイドと各教科の実践事例集を作成します。
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学ぶ意欲を高め学力向上を図るための教育指導プランを作成します。

(1) 学ぶ意欲の構成要素及び意欲を高めるための視点についての研究
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様々な先行研究,参考文献より,学ぶ意欲の構成要素を次のようにとらえました。
学ぶ意欲の構成要素=〈知的好奇心〉,〈達成〉,〈挑戦〉
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〈知的好奇心〉:興味をもったことに関連する情報を集めようとする行動傾向 〈達成〉:最後まで自分の力でやり抜こうとする行動傾向 〈挑戦〉:自分が現在できる課題よりも少し難しい課題に挑戦しようとする行動傾向 |
これらの要素をもとに学ぶ意欲を高める授業を具現化していくために,「教材」「指導法」「評価」と結び付けて下の表に示すようなマトリクスを作成しました。
特に,【A−@】で示した知的好奇心を生み出すための教材は,単元全体を通じて学び続ける力となりうると考えました。そして,次のような教材づくりの考え方を示しました。
○児童生徒に矛盾点や新奇性などを捉えさせる教材となること
○児童生徒に学習内容と日常生活の関連性を見出させる教材となること
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@ 知的好奇心 |
A 達 成 |
B 挑 戦 |
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A 教 材 |
驚き,葛藤を生む教材開発,地域や体験の教材化 【A−@】 |
達成目標が明確になる教材開発 【A−A】 |
適度な難度がある教材開発 【A−B】 |
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B 指導法 |
ズレの焦点化 ・発問の工夫 ・モデル提示 【B−@】 |
独力での追究 ・ステップ設定 ・方略理解 【B−A】 |
適用と応用 ・見通し ・情報提供 【B−B】 |
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C 評 価 |
知的な満足度 ・自己評価 【C−@】 |
目標の到達度 ・自己評価 ・他者評価 【C−A】 |
目標の到達度 ・自己評価 ・他者評価 【C−B】 |
(2) 児童生徒の実態把握とその分析方法についての研究
・以下のような項目で,児童生徒の学ぶ意欲に関する実態調査を行いました。
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1 授業中に「おもしろいな」と思うことが「よくある」と回答した児童生徒の割合〈知的好奇心〉 |
3 授業中に「ここまでがんばってみよう」と思うことが「よくある」と回答した児童生徒の割合〈挑戦〉 |
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2 授業中に「自分の力でできるとうれしいな」と思うことが「よくある」と回答した児童生徒の割合〈達成〉 |
4 勉強する理由を問われて,「勉強することが楽しいと思うから」と回答した児童生徒の割合 |
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調査結果から〈知的好奇心〉,〈達成〉,〈挑戦〉のいずれとも,学年が進むにつれて「よくある」と答えた割合が低下する傾向が読み取れます。このことから,学年が進むにつれて,学習指導が学ぶ意欲を高めるものになっていないと解釈することができます。しかし,このような結果は,一般的な回答傾向であるともいえます。それは,自己を対象化して見つめることができる小学校高学年や中学生になると,自己に対する規準が厳しくなったり,様々な授業を相対的に比較して「おもしろさ」や「楽しさ」を判断したりするようになるからです。
したがって,本研究では,各学年の「よくある」と答えた児童生徒の割合が,前年の結果より伸びていくことに注目して研究を進めていきます。
(3) 学習指導の改善のポイントと具体的な事例についての研究
教育活動改善のための具体的方策について研究協力校と実践をすすめています。そして,多くの実践事例を収集しています。
(4) 学習習慣を形成する学校と家庭との連携についての研究
学ぶ楽しさを育成するための学校と家庭の連携の具体的方策について検討しています。そして,家庭学習と授業を連携させた事例を収集しています。

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次のような構成で手引等成果物の構想を考えています。
第1章 学ぶ意欲って何だ?
Q1 なぜ学ぶ意欲を高めることが求められているのですか。
(PISAや教育課程実施状況調査などから紹介します。)
Q2 学ぶ意欲とはどのようなものですか。
(意欲の意味や研究の歴史的背景を説明します。)
Q3 学ぶ意欲の構成要素にはどのようなものがあるのですか。
(知的好奇心,達成,挑戦の意味について紹介します。)
Q4 学ぶ意欲はどのように評価(測定)するのですか。
(アンケート調査項目などを紹介します。)
第2章 授業を改善し,学ぶ意欲を高めよう!
Q5 学ぶ意欲を高める教材のポイントは何ですか。
Q6 学ぶ意欲を高める指導法のポイントは何ですか。
Q7 学ぶ意欲を高める評価のポイントは何ですか。
第3章 学習習慣を身に付けさせよう!
Q8 家庭学習の課題を出す際に,留意すべきことは何ですか。
Q9 学習習慣を形成するための家庭との連携を,どのように工夫すればよいですか。
第4章 学ぶ意欲を高める方法を知りたい!
実践事例を紹介します。
※ 本研究の手引等成果物の完成は,平成20年3月を目標にしています。