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人権尊重精神を高める教育活動を展開するための「人権意識アンケート」の結果の活用方法を究明します。

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人権に関する認識とは,「対象(人権に関連すること)について知っている知識や対象に対する感情反応」です。
人権に関する行動意図とは,「対象に向き合ったとき『こんな行動をとろう』と考える意識」です。
人権とは,「『人間の尊厳』に基づいて各人がもっている固有の権利,生存と自由の確保,幸福を追求する権利」です。
人権尊重精神を高める教育活動
とは,「教科などの目標とともに人権教育の指導目標(生命尊重,自己認識,協調協働,勤労観,科学的認識,国際理解)を踏まえた学習指導や体験活動等を展開していくことにより,児童生徒が自分の大切さと共に,他の人の大切さを認め,それが様々な場面等で具体的な態度や行動に表れること」です。

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次のような研究の内容で進めています。
(1) 児童生徒の人権意識の特徴の把握
・ 児童生徒の意識調査の実施と分析(これについては平成16〜17年度の研究を参照ください。)
・ 分析結果の効果的な活用方法の検討
(2) 児童生徒の人権意識の変容の把握
・ 児童生徒の人権意識の変容の分析
(3) 人権教育の指導目標を踏まえた教材選定
(4) 人権意識を高める学習指導の工夫改善
(ア)人権教育の指導目標と各教科等の指導内容との関連
児童生徒の人権意識(主に人権に関する認識)を高めるために,各教科等の特質をふまえ,単元の目標における人権教育で育成したい知識・技能・態度を分析し,人権教育の指導目標と各教科等の指導内容との関連を図りました。
(イ)人権教育の指導目標と各教科等の指導方法との関連
児童生徒の人権意識(主に人権に関する行動意図)を高めるために,人権教育の指導目標に焦点をあて指導方法を工夫改善しました。手法としては,体験活動(疑似体験・フィールドワーク),話し合い活動,小集団学習,追究活動,ふりかえり活動(自己・他者・相互評価)等です。
下の表は,A小学校5年生の総合的な学習の時間単元名「○○苑のおじいさんおばあさんとのふれ合いを深めよう」において,単元の目標と人権の視点を関連づけて分析を行いました。(※2自己認識※3労働観)また,※1では,自己認識を高めるためのふりかえり活動(自己評価)を実施しています。
表 A小学校の単元(総合学習)において,育成したい知識・態度・技能
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総合的な学習の時間の目標 |
人権教育で育成したい知識・技能・態度 |
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高齢者介助の心構えや内容・方法について,図書資料やインターネット,介護老人保健施設回寿苑の職員へのインタビュー,模擬介助活動によって調べたり,分かったことを文章にまとめたりすることができる。 (学ぶ方法に関すること) |
※1自己認識 振り返りカードを活用して自己評価できるようにする。 (指導方法との関連) |
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高齢者の不安な思いや生活の不便さを考えたり体の機能や運動能力の状況をとらえたりし,高齢者に対して思いやりの心をもって交流活動や介助活動を行い,ふれ合いを深める喜びを感じることができる。 (自分自身に関すること) |
※2自己認識 思いやりの心をもって交流活動や介助活動を行い高齢者に喜んでいただいたという自己の有用感を実感したり,高齢者の立場を知り生き方を尊重したりすることができるようにする。 (指導内容との関連) |
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介護老人保健施設回寿苑は医師や看護師などの職員が協力して高齢者の自立支援を行うための施設であり,職員は高齢者一人一人の心身の状況を十分に把握し,高齢者一人一人に対応したり介助を行ったりしていることをとらえることができる。 (他の人や社会に関すること) |
※3労働観 社会的に弱い立場にある高齢者に対し市町村や県が計画的に施設や事業を整備していること,高齢者施設では医師や看護師などの職種があり協力して働いていること,職員は高齢者に対し社会の中の大切な一人として接していることをとらえることができるようにする。 (指導内容との関連) |
(5)研究の成果と今後の方向性
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意識調査「人権意識アンケート」の結果をふまえた年間指導計画の重点単元の選定,人権意識を高める学習指導の工夫改善の在り方,児童生徒の人権意識の変容について研究を行ったことは,人権教育の評価及び改善に効果的でした。
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今後の方向性としては,本年度研究したことを理論編としてQ&A形式でまとめることと各教科,領域,総合的な学習の時間において効果のある実践事例を収集し,実践事例集としてまとめることです。
※ 本研究の手引等成果物の完成は,平成20年3月を目標にしています。