


個に応じた指導法の一層の充実を図るために,学習指導要領の内容を十分に身に付けた児童生徒に対して行う発展的な学習の時間の在り方についての調査研究を行い,その成果を県下の小中学校に提供します。

発展的な学習とは,「学習内容について,基礎・基本を身に付けている子どもが,それを基にしてより広げたり,深めたりする学習」です。

発展的な学習について,以下のポイントから研究を進めています。
(1)
「発展的な学習」についての理解に向けた研究内容
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「発展的な学習」の具体化と指導のねらいの明確化
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算数科,数学科,理科における教科の特性に応じた発展的な学習の時間の在り方
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発展的な学習の学習内容及び指導方法
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発展的な学習の年間指導計画への位置付け方
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発展的な学習における指導目標の設定及び評価の在り方
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発展的な学習を実施する際の配慮事項
(2)
「発展的な学習」の具体的な実施に向けた研究内容
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発展的な学習の具体的な実践事例収集

算数・数学科,理科において,発展的な学習を研究しています。
(1)教科の特性に応じた発展的な学習の在り方
【算数・数学科】
ア 算数・数学科の特性
教育課程内の算数・数学科の学習内容は,数学学問の演繹体系に選択・整理されています。そのため,学習内容は系統性が強く学習方法には連続性があります。このことから,算数・数学科の学習は,既知の知識や技能の適用範囲を拡張しながら,新しい概念を形成するといえます。そして,数学的な見方・考え方はその拡張に必要不可欠であるといえます。
イ 算数・数学科の発展的な学習の考え方
(ア)目的
算数・数学科の発展的な学習は,算数・数学的な活動を通して,数学的な見方・考え方を育成・醸成し,後の学習に備えて発展の芽を養うために実施します。
(イ)学習内容及び教材の選定の視点
算数・数学の内容の理解を深めるためには,基礎・基本の学習で取り扱った内容の条件や着眼する視点を変えて数学的に推論し,基礎・基本の学習との共通や差異を発見できる学習内容及び教材の選定を行います。そこで,その視点を以下に示します。
数学的な推論の高まりが促進される学習内容を取り扱います。
◇児童生徒が基礎・基本の学習で見いだした数学的知識や方法,アイディアなどが以降の学習で活用され,新たな概念や原理,法則の獲得の支えとなる内容
◇問題解決的な算数・数学的活動で,新たな事象を解決処理し,数学的な見方・考え方のよさを実感する内容
【理科】
ア 理科の特性
理科の学習内容は,物理・化学・生物・地学といった学問体系から系統性を明確にして整理され,児童生徒の発達段階に応じて科学的な思考が段階に育成できるように設定されています。そのため,児童生徒は,単元の学習で獲得した科学的な見方や考え方を,系統性のある次の単元の新たな学習場面において適用して問題解決的な活動を行い,科学的な思考を高め,高次な科学的な概念を構成することができるといえます。
イ 理科の発展的な学習の考え方
(ア)目的
児童・生徒が,自然から新たに見いだした問題を,基礎・基本の学習で身につけた知識や技能,科学的な思考を活用して追究し,自然の事象の特性についての理解を深めたり,新たな学習場面で適用できる科学的な見方や考え方を育成・醸成したりするために実施します。
(イ)学習内容及び教材の選定の視点
上記の目的を達成するためには,基礎・基本の内容からの系統性を考慮し,科学的な概念の形成過程にそって,高次な科学的な概念の構成につながる学習内容及び教材の選定を行う必要があります。そこで,その視点を以下に示します。
科学的な概念を段階的に構成できる学習内容を取り扱います。
◇
児童生徒が基礎・基本の学習で見いだした科学的な知識や技能,科学的な思考などが以降の学習で活用され,高次な科学的な概念の構成の支えとなる内容
◇
見通しや目的意識をもった観察,実験などの問題解決的な活動で,予想や仮説,構想などを確かめ,科学的な見方や考え方のよさを実感する内容
(2)冊子の構成
@ 理論編
○発展的な学習を実施する意義
○算数・数学,理科における発展的な学習の基本的な考え方と推進体制
□授業設計(以下について算数・数学,理科それぞれについて記載)
●基本的な考え方
●学習内容の選定
●教材開発
●具体的な支援方法
□推進体制
●学校組織の編成
●担当者の役割
●小中学校各校種別の配慮点
●小規模校における配慮点
○指導目標と評価の考え方
●目標(主眼)設定の在り方
●評価の基本的な考え方
●評価項目と着眼点
●評価方法
A 事例編(授業実践例と関連づけて)
○発展的な学習を位置づけた教科の年間指導計画立案手順と事例
●立案手順と時期
●年間指導計画例
○発展的な学習を位置づけた単元指導計画例
●学習内容選定の根拠
●配当時数
○発展的な学習の教材開発例
●開発の経緯
●個に応じる配慮
※ 本研究の手引等成果物の完成は,平成20年3月を目標にしています。