情報収集システムには,第1章で紹介したように3タイプのシステムがあります。この章では,それぞれのシステムの構築方法を中心に説明します。

左図のように,このシステムは,教師用コンピュータであるサーバと入力装置とで構築しています。
入力装置は,押しボタンスイッチ・ICチップ・USB-IOを導線で接続して,構築しています。
サーバには,システムのプログラムを組み込みました。
サーバと入力装置は,USBケーブルで接続します。

安価で操作しやすく,形状は子どもの手で持ちやすい大きで,安全性に優れているものを考えました。また,電源が入らず,回路のON/OFFの機能を持たせるために,プラスチック容器の上部中央に穴を開け,押しボタンスイッチをネジ止めして製作しました。
プラスチック容器はワンプライスショップで,押しボタンスイッチは電子パーツ店で購入しました。

コンピュータへの信号の入出力には,従来から使用されてきたパラレルポートなどが考えられましたが,オペレーティングシステムやハードウェアの進化により,パラレルポートなどがなくなることが分かりました(レガシーフリー)。そこで,現在多くのディバイスとの接続に使用されているUSBポートを使用しして信号の入力を行うために,汎用性が高く安価で容易に入手できるUSB-IO(Km2Net社製)を使用しました。

このUSB-IOだけでは,12個のスイッチにしか対応できないことが分かりました。 そこで,8個のスイッチのON/OFFが認識できるICチップを使用することにしました。

USB-IOとICチップの接続は,USB-IOのPort1の入出力端子1つとICチップを接続しました。そのICの8個の入出力端子とUSB-IOのPort0の8個の入出力端子をそれぞれ接続させ,その対となる端子からスイッチに接続します。スイッチからの返り線は,ICチップのグランド端子にまとめて接続します。
USB-IOのPort1には,4つの端子があることからICチップを4個組み合わせて,最初のシステムの概要図にあるように4×8で32個のスイッチを接続することができました。

携帯情報端末は,市販されている多くのPDAやゲーム機から授業で用いることを考え,「価格が比較的安価」,「子どもが操作しやすい」,「壊れにくく動作性が高い」,「授業中に机上に置いて,障害にならない」などの観点で検討し,ニンテンドーDSを使用しました。この携帯情報端末には,Webアプリケーションを活用するためにインターネットブラウザソフトを装着しました。
イントラネット内でブラウザ機能を活用するためには,上図のようにルータを通じてインターネット上にあるアクセスポイントで認証を受ける必要があります。一度認証を受けると,サーバに組み込んだWebアプリケーションのプログラム運用が可能になります。
このシステムは,ブラウザソフトウェア(Web閲覧ソフトウェア)上で動作するもので,特定の携帯情報端末(ニンテンドーDS)の専用ではなく,インターネットに接続できる携帯情報端末(ゲーム機,携帯電話,ノートパソコン,PDA等)でも活用できるものです。

このシステムは,図のように教室にサーバを設置し,校内LANで他学級のコンピュータとを接続します。サーバには,各学級から情報を入力するためのWebフォームとデータをデータベースに保存するプログラムを組み込みました。また,このシステムは,サーバからの情報を全学級一斉に送信でき,双方向の情報交換が可能で,さらに,教師の使用目的に合わせて,Webフォームを作成できるところに特徴があります。

左の図は,このシステムを在籍校の生徒会活動で運用したときの各学級の点検結果をコンピュータから入力するWebフォームです。使い方は,クラス名と日付を指定して,選択ボタンをクリックするとあらかじめサーバのAccessに入力しておいた値(0)が画面上の各委員会のテキストボックスに示されます。その日の活動結果は,テキストボックスの0を書き換え,入力ボタンをクリックすることで,サーバのAccessに入力できるようにプログラムされています。
第2章 システムの例