【ICT教育】

※平成18年から進めている交流を通じて得られた韓国教育事情について紹介します。

小学校英語活動
西景初等学校での英語指導の様子 文字に親しむ活動の様子 文字を書く活動の様子 写真を
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西景初等学校での
英語指導の様子
文字に親しむ活動
の様子
文字を書く活動の
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 韓国では1997年から初等学校3年生 (8歳) から学年進行で英語が必修科目として導入された。現在は第3〜4学年で週1時間、第5〜6学年で週2時間、教科として英語の授業が実施されている。加えて、希望者を対象に放課後実施される「特技・適性教育」の時間を活用し、英語教育を行う学校も多い。視察した清州市西景初等学校では、必修英語とともに、毎日、放課後、希望制で第1〜3学年で2クラス、第4〜6学年で1クラスの英語授業を設定しており、ネイティブスピーカーやネットワーク等を活用した授業が進められている。

 必修の初等学校英語の目標は「児童が日常生活において使用する基礎的な英語を理解し、表現する能力を育てる。音声言語教育を主としつつ、やさしく簡単な内容の文を読み、書くことのできる能力を、音声言語と連携して培う。」となっており、初等学校第3学年は「聞く、話す力」の育成、第4学年からはそれに加えて「読む力」の育成、第5学年からは「書く力」の育成を加えたカリキュラムが組まれている。

 授業では、国定教科書(著作権者は教育人的資源部。教育人的資源部、教育課程評価院、地方教育庁職員、大学教員、初等・中等・高等学校の教員等からなる研究チーム、執筆チーム、審議チームの協力下で作成。1種類)が活用されており、教材としては、教科書の内容をカバーしたCDが指導用に準備されている。さらには学習用CDが無償で児童にも配布されている。

 現職教員に対する英語研修は、1997年から英語を担当する初等学校教員に120時間の英語研修が実施されている。また、各学校の英語教育を総括する教員に対してはさらに120時間の深化研修が実施されている。研修の内容は大きく意思疎通能力の向上と英語教授法に分けられ、意思疎通能力の向上に研修時間の7割が充てられている。

 各初等学校では教科書を主たる教材として、ネイティブスピーカー、専科教員、学級担任が指導者となり、英語の授業を行っている。

 清州市西景初等学校ではネイティブスピーカー1名、専科教員2名を中心に英語授業が実施されている。視察した5年生の英語授業では専科教員が英語だけで授業を進めており、聞く力が鍛えられていた。児童はほぼ自然な速さで話される英語を十分理解しており、日本の中学生の平均的なリスニングレベルを超えていると思われた。また、聞く、話す能力だけでなく、読む、書く能力もバランスよく指導されていた。

 現在韓国では初等学校1年生からの英語教育が検討されている。日本では、英語活動が次期学習指導要領で小学校5年生と6年生を対象に必修となることが検討されているが、教科としての位置づけではなく、領域としての指導で、依然として国際理解の一貫としての指導されることになる。日本に比べ、韓国の英語教育に対する意識や国民の共通理解は格段に高く、強い熱意で将来を見据えた人材育成に努力していることが伺える。